大切な方が亡くなられたら
どんなに名残惜しくても、私たちの世界には死によるお別れがあります。肉親や日頃親しくしていた方の死ほど辛いことはありません。仏事としての葬儀とは、命の尊さを知らされ、かけがえのない人生をどう生きるか、ということを故人に問いかけられ、教えられる時・場です。丁重に葬儀を勤めるということは、必ずしも祭壇の豪華さでもなければ、僧侶の人数でもありません。遺された私たちが「身近な方とのお別れ」という重い事実を縁として、故人からの問いかけを「自分自身の問題」としてしっかり受け止めて生きることこそ大切なことなのです。
證誠寺では浄土真宗本願寺派の形式に則り、様々なお葬儀に対応させて頂いております。ご事情・ご希望をどうぞ忌憚なくご相談下さい。
◆各項目をクリック(タップ)すると詳細が表示されます

●合掌 両手を胸の前で指をそろえて合わせます。念珠は両手に懸けて軽く親指で押さえます。そして「南無阿弥陀仏」と唱えます。
●礼拝 合掌したら、上半身を約45度傾けておじぎをします。2~3呼吸の後元の姿勢に戻り、合掌を終わります。
●お焼香 抹香をひとつまみして、額に押しいただかず、1回だけ香炭の上にくべます。お焼香の後、合掌礼拝いたします。
●お線香 線香に火をつけ、香炉の中に横向きに寝かせて置きます。線香を置いたら、合掌礼拝します。
●法名 浄土真宗では、戒名と言わず法名と言います。浄土真宗門徒であれば誰でもいただくもので、生前にいただかれなかった方は、葬儀にあたってつけていただきます。釈迦如来(お釈迦様)の仏道に帰依された方の意味で、一般的に「釋〇〇(漢字二文字= 字法名)」とつけられます。
※とらわれてはいけない迷信・俗信
地方により、葬儀に際してさまざまないいったえ・俗信・慣習があります。友引・神棚かくし・清め塩・死装束・守り刀・逆屏風など。これらは皆、亡き人を穢れたもの・物の怪として扱う無礼な心から生じました。お念仏の心をいただく者は、これらのことにとらわれることなく、人生最後の法会をつとめさせていただくことが大切です。
当寺ではお葬儀後のご法要を次のようにお勤めします。
四十九日 ご命日を含めた四十九日の内に
一周忌 亡くなった年の翌年
三回忌 亡くなった年の二年後・・・以降X回忌(X-1年後)
七回忌、十三回忌、十七回忌、二十五回忌(家によっては二十三回忌や二十七回忌の場合も)、三十三回忌、五十回忌
※仏事は早めにと言われますが、遅くなっても問題ございません。有縁の方々が集まりやすい日を優先にお選び下さい。
【中陰壇の設置】
葬儀終了後、葬儀社がご自宅にて、遺影や陶器製の仏具などを安置した階段状の壇を飾る場合が多くあります。この壇は「中陰壇(ちゅういんだん)」とか「後(あと)飾り」と言い、四十九日まで「仮のお飾り」として安置し、四十九日後は下記の様に変わることが通例です。
・中陰壇 → お仏壇に変更する
・遺骨 → 納骨場所がある時は納骨、ない時は自宅保管可
・遺影 → 装飾を外して額の状態にする お仏壇の真上や正面を避け、長押等に飾る
・白木位牌→ 寺に処分を依頼し、法名等を「過去帖」に記す
~中陰壇の設置例~

上段左から、遺影、ご本尊、白木位牌、遺骨
下段左から、生花、香炉、蝋燭立
壇の手前に、経机、座布団、りんとバチ
お飾りの並べ方は地域等によって違いがあり、必ずしも図の通りでなくても結構です。
四十九日の終了後、中陰壇は葬儀社に引き取ってもらい、以後はお仏壇を礼拝場所とします。
お仏壇をお持ちでない場合は、仏具店にてご購入下さい。
☆お仏壇と共に揃える仏具は下記の通りです
・仏飯器(ぶっぱんき) ×1(または3)
・蝋燭立(ろうそくたて) ×1
・香炉(こうろ)と「灰」 ×1
・花瓶(かひん。花たて) ×1
・「りん」と「バチ」 ×1

上段 「仏飯器」
中段 左右の両端に「供笥」
中央の左から、「花瓶」、「香炉」、「蝋燭立」
下段 左から、香炉の灰、「打敷」、「りん」と「バチ」
☆下記の仏具のお求めは任意です(なくても結構です)
・華瓶(けびょう。水を入れる) ×2
・供笥(くげ。供物台) ×1~2
・打敷(うちしき。▽型の織物) ×1
・過去帖台 ×1
・火消し壺、線香入れなど
☆下記の仏具は本願寺派では用いません
・茶湯器
・生花以外の花(造花、金属製の花など)
★「ご本尊(お掛け軸類)」は、仏具店では購入しないで下さい。本願寺派では原則的に「ご本山 (西本願寺)」より下付された「ご本尊」を用いることになっております。
【掛軸台(スタンド)について】
「御本尊」や「御脇掛」などの掛け軸を仏壇内に安置する際、仏壇内に掛け軸を設置する金具がない場合は、写真のような「掛軸台(掛軸スタンド)」を事前に仏具店でお求めになると、仏壇内を傷つけず便利です。設置金具がなく、「掛け軸台」もない場合は、「画鋲」を使用し直接仏壇内に掛け軸を安置させていただきます。

【お仏壇の中に飾らないもの】「茶湯器」やコップ 遺影 他宗の仏像や祖師像 お守りやお札 金蓮華などの造花 他宗教の神仏具
お仏壇はその中央に、各宗派で定められた「ご本尊(ほんぞん)」のお掛け軸を、また「ご本尊」の左右に1幅ずつ「お脇掛(わきがけ)」と呼ばれるお掛け軸を安置します。お仏壇の形状やご希望等により、ご本尊とお脇掛の計3幅、或いはご本尊1幅のみの安置の何れでも結構です
證誠寺の所属する「浄土真宗本願寺派(ご本山=西本願寺)」では、ご本尊「阿弥陀如来(絵像)」やお脇掛(正面に向かって右側に「親鸞聖人」、左側に「蓮如上人」)は、仏具店等では買い求めず、原則的に“ご本山(西本願寺)”より下付されたもの(「在家免物{ざいけめんもつ}」と言います)を用いることになっており、ご本尊をご希望のご門徒と、ご本尊を下付するご本山との間を、当院のような末寺が通常取り次いでおります。
お仏壇を購入されたら、必ず当院へご一報下さい。お仏壇のある場所(仏具店、ご自宅)へ当院住職が出向き、お仏壇現品を拝見させていただき、大きさや「表装(掛け軸の台紙の色柄)」が最も適切なご本尊を提案します。
注文するご本尊のお掛け軸が決定したら、證誠寺がご本山へ発注を行い、およそ1週間ほどでお掛け軸が当院へ到着します。ご門徒のご希望の日時に当院僧侶がお掛け軸をご自宅へ持参し、僧侶が仏具を並べ、お掛け軸を奉懸し、「入仏式(入仏法要、お仏壇開きの儀式)」を勤修します。冥加金(代金)は、この法要後に僧侶へお渡し下さい。


白木位牌を処分後、本願寺派では原則的に「本位牌(黒檀製、黒塗りなど)」は用いず、「過去帖」に故人の記録を残し各家で保管します。
「過去帖」は、仏具店や葬儀店等にてご購入可能です。“浄土真宗本願寺派”、“西本願寺”、“木更津の證誠寺”等と仰ってお求め下さい。
~過去帳の一例~

過去帖の記入は、本来どなたが行っても結構ですが、初めての場合はお寺へお預けになる方が多いように存じます。当院にて記入(有料)のご依頼をいただいた場合、現在は半月程度の所用時間をいただいております。詳しくはお寺へお尋ね下さい。
なお地域によっては、また真宗大谷派(本山:京都の東本願寺)等の真宗他派によっては、「過去帳」の代わりに下記写真の様な「繰り出し位牌」や「法名軸」などを用いる場合があります。詳しくはご相談下さい。
~「操り出し位牌」の一例~

~「法名軸」の一例~

納骨する迄のご遺骨保管場所は、ご自宅でも結構です。保管に期限はなく、納骨はいつ行っても結構です
納骨の形態※ に決まりはありません。
※ 霊園の一般区画、永代墓、自然葬{樹木葬、散骨}、納骨堂など
※ 僧侶も含め、誰でも制限無くお参り可能な形態を選んで下さい
※ 證誠寺にも納骨施設があります。興味のある方はお問い合わせ下さい。
納骨場所の候補が見つかったら、必ず現地を訪ね、現場の状況、 納骨までの費用、管理方法などを確認のうえ、意見がまとまる までご家族でよく話し合って下さい
分骨も出来ます。特に京都の「大谷本廟(本願寺の飛地境内。宗祖・親鸞聖人の墓所がある)」に納骨をご希望の場合は専用の書類が必要になります。詳しくはお尋ね下さい。
お墓は「故人」の納骨場所であると同時に、遺された「私」が故人を偲びつつ、死という現実を縁として、今後の生き方を考える、遺族や縁者のための場所です。故人を偲びつつ、この私自身が「真宗門徒」として、仏法を聞かせていただく(仏法に自身の生き方を問う)姿勢が重要です。
浄土真宗は「聞法の教え」です。お墓の有無や場所、證誠寺の 門徒であるか、否かにかかわらず、お寺の行事・活動へ積極的 に参加し、浄土真宗の門徒にとって最も大切な「お聴聞」を重ねて下さい。
当寺ではお葬儀、ご法要いずれの場合もお布施の額に決まりはございませんが、お電話でおたずね下されば、目安をお伝えいたしております。お膳料・お車代も同様です。決まりはございませんので、どうぞご無理の無いようにお決め下さい。表書きは「御法禮」「御仏前」など地域によって様々な書き方がありますが、お葬儀、ご法事とも「御布施」で大丈夫です。ご心配な点は何でもお電話でおたずね下さい。
法要にお参りされる際の服装に、特別な決まりや厳しいルールがあるわけではありません。大切なのは、「亡き方を偲び、仏様の御前に身を置くにふさわしい、敬意を持った装い」であることです。
- ブラックフォーマル(喪服)について 年忌法要(年回法要)などでは、必ずしもブラックフォーマルにこだわる必要はありません。
- おすすめの服装 ダークグレーやネイビー(濃紺)、黒などの落ち着いた色合いのスーツやセットアップ、アンサンブル、ワンピースなど、清潔感のある控えめな服装をお選びください。
- 配慮して頂きたい点 華美な装飾品や、露出の多い服、あまりにカジュアルすぎる服装(Tシャツ、破れたジーンズ、サンダルなど)は避け、心静かにお参りできる身だしなみをお勧めいたします。
【必ずお持ちいただくもの】
- 過去帳(または法名帳・法名軸)
- 亡くなられた方の法要の記録・確認のため、必ずご持参ください。
【ご自由(必要に応じてお持ちいただくもの)】
- ご遺影
- お供物(お菓子折、果物、お花など)
- これらは「必ず用意しなければならないもの」ではございません。ご遺族のお気持ちに合わせてご自由にお持ちください。
- お花について: アレンジメントフラワー(籠盛りなど)のままお持ちいただいても差し支えありません。
- お持ち帰りについて: 法要終了後にお供物やお花をお持ち帰りになる場合は、事前にその旨を僧侶またはスタッフへお声がけください。
ご法事のお申込・各種ご相談
お電話で各種お申込・ご相談を受け付けております。お寺にいらっしゃる際には、留守の場合がありますので、お電話で事前にご連絡下さい。菩提寺が遠い、転居先の仏事、墓じまい、お墓の引っ越し、お仏壇の買い換えなど、誰に相談したら良いか迷ったときは当寺へお電話下さい。
tel 0438-22-2018